| 「あるスキャンダルの覚書」 |
監督:リチャード・エア 出演:ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット
雨がシトシト降る中、久しぶりにKBCシネマへ行ってきました。 レディースデイなので、いつものように女、女、女だらけ 結構地味に上映されてるのかと思えば、意外にも客の入りは上々でした。
いきなりだけど、鑑賞後の気分は良くありません。 ハッピーな話じゃないのは分かるけど ドロドロ感がたっぷりで帰り道はヘドロの上を歩いてるようなどんよりムード。
まずー、ケイトの年齢はいくつの設定か知りませんが、 15才の学生と不倫するってどうなの?! 自分の娘より年下なのよ? 話はバーバラ(J・デンチ)側から語られているので シーバ(K・ブランシェット)の人間性がつかみにくい。 何故あの少年を欲しいと思ったのか、よくわかんない。 だってヤバすぎるよねー ようは今の私が15才のお子ちゃまと?
・・・ありえーーーん!!! キモイ!! 変態っていわれても仕方ないでしょ? 児童買春するイケナイ成年男性と同じなのでは? いくら家庭がうまくいってなくても他にいるでしょ?
バーバラは孤独と老いに耐えかね、自分を求め寄り添ってくれる友人を捜してシーバに出会う。 まあ、友人ていうか恋人? けど彼女は決して恋愛感情について口にすることはなく、 自分自身の内なる世界、日記のなかでもあくまで友情で押し通している。 この辺難しいわ、どうしてかしら?
シーバと男子生徒の関係を知ったバーバラは裏切られたと感じ、 秘密にするかわり、シーバへ自分との友情を押しつける。 秘密を切り札にシーバへ言い寄る(?)バーバラ
危ないおばさまであります。
そして、そんなバーバラを演じるジュディ・デンチが恐ろしくウマイ! こわいよー おそろしいよー 息が、息が詰まるようなこのきんぱくかーーーん!
最初から最後までジュディ・デンチ一人舞台 すごい、もうすごくてすごくて敬服致しました!
デンチの前ではケイトもただの小娘か。
周りから結婚について質問されなくなり 「私って将来孤独死?」なんて思っている自分としては バーバラの孤独が分かる反面、 こうなったら人間お終いだな、と吾を振り返る時間にもなりました。
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| 『グッド・ウィル・ハンティング』 |
監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン、ベン・アフレック アカデミー脚本賞、助演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)
言わずとしれた名作、好きな人多い作品ですね。
すごく感動した!とか 泣けた!とか そういう感想にはいたらず
静かに波が寄せては返すように じわ、じわ、と心の中に染み込んできます。
私はベン演じるチャッキーが好き 彼いいね、いい奴。 自分とはかけ離れた才能をもつ親友に対し 卑下するわけでもなく、嫉妬するわけでもなく 普通にいい友人として接する事が出来る。
これって意外と難しそうです。 こんな天才と知り合いになっても、親しくなった後才能を知っても やっぱり引いちゃうというか いきなり距離感感じそうじゃない?
しかも彼を縛り付けることなく 新しい世界に押し出そうとする。 実生活でも親友という2人の関係もダブリ 男達の友情にくぅう〜ってなります。
ウィルが何度も着ているきちゃないTシャツと ランボー教授が常にマフラー(?)みたいなのを首からかけてるのが ずっと気になりました。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします! カンヌ授賞式にて河瀬監督のスピーチ聞いたんですが、とてーも素晴らしい素敵な内容で、日本人として誇らしいような嬉しい気持ちになりました。彼女、かなり魅力的です。
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| 『ナイロビの蜂』 |
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ 監督:フェルナンド・メイレレス
レイチェル・ワイズがアカデミー助演女優賞受賞してます。 彼女の良さはあまり分らなかったけど、その事は後にして まず監督がフェルナンド・メイレレス あの衝撃作『シティ・オブ・ゴッド』の監督だ!
大好き、あの映画すっごく良かった。 ブラジルやるじゃん! 南米熱いね!
なんて思った私なので、この作品に対する期待も大きいものがあり ちょっと興味あるな、という友達を引っ張って中州大洋へGO!GO!
・・・え〜、やはり過度の期待は作品への評価を下げる原因になります。 悪くない、悪くないっていうかいい。 骨太な社会問題をベースに夫婦の愛について語っております。
でも私は『シティ・・』のあの感覚をもう一度味わいたかったのだ。 頭をガガーーン!とやられたあの衝撃を カラカラに乾いた感じを、求めていた。
まあ、これが別の監督で普通に見たとしても 『結構良かったね』位だったような気がします。
映画の話と違うけど、これを観に行った中州大洋は昔からある映画館で シネコンの勢いに押され気味。 と思ってたんだけど、改装してゴージャスに生まれ変わっていた。 足元は広々、ゆったりだしソファみたいな椅子で居心地最高 天神界隈では一番だと思います、福岡の皆さん、中州大洋をよろしくね♪
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| 「オータムインニューヨーク」 |
監督:ジョアン・チェン 出演:リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー
雑誌にも注目される人気シェフ(しかもいい男)と、 難病に侵され死を目前にした若く美しい女性。 女を次々取り替えて、本気で人を愛せないでいた彼が出会った本気の愛。 彼女が実は彼が昔愛した人の子供だったり、 その時浮気しちゃって出来た娘が妊娠して現れたり そんなサイドストーリーも盛り込みつつ、 男は死に向かう彼女を引きとめようと躍起になる。
心を純情モード全開で見ていれば切なく苦しい純愛、でも 私には出来ない。
だってウィノナ・ライダーが好きじゃないんだもの!
何度見ても好きになれない、そんな人が 私のリチャードとキスしたりベッドで過ごしたり 甘い言葉をかけられてあんなに愛される役・・・くやしーーーー!!
だってあんた万引きで捕まってたじゃん(←役とは関係ありません) これまでの役だっていつも何だか好きになれないのよ。 今回の純粋で真っ直ぐな性格もちっとも受け入れられないわ。
・・・まあ、私がウィノナをどう思うかは置いといて(今さらだけど)
冷静に見てもこの映画ちょっとやり過ぎ、 最後に子供が生まれるのも「生と死」を表していて、やっぱりやり過ぎ。 何よりもジョアン・チェンが監督っていうのがガッカリ そしてこの映画で評判さっぱりだった彼女はその後メガホンとらず 地味に女優業に戻っていったんですねー、んもう! も一回チャレンジしようよ〜 あんたならもっといいの撮れるからさ〜
そんな私の叫びで今日は終わりです。
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| 「アメリカンヒストリーX」 |
出演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング
いろんな意味で本国で話題になり、映画好きならたいがいの人は 「観た」もしくは「いつか観たい」という位置付けの作品だと思います。
父を黒人に殺され、白人至上主義に傾倒する兄と兄に憧れる弟を中心に物話は進む。 一見凄くいい映画のような印象を受けるが、見終わって釈然としない気持ちが残るのです。 2度3度と繰り返すうち、段々とアラがハッキリしてきて 今日、私は「やっぱりおかしいよね」と断定できました。
強烈な差別主義者だった兄が、出所した時すっかり気持ちを入れ替え改心している。もちろんその経緯を描いているのだけど、薄い。兄は優秀で頭がキレる役だ、心に抱える傷も深い、ハズ、なのにあの展開で主義を捨て素直な人間に戻るというのは説得力に欠ける気がする。 刑務所で仲間になった白人至上主義者が実は主義を貫かない軟弱モノだったからイヤになったのか、そのためリンチを受けて殺されそうになったのを助けてくれたのが存在を否定していた黒人だったからなのか、それとも自分のために家族にツライ思いをさせ、弟まで巻き込んでしまったのが悔やまれるからなのか、焦点が絞れていない。 もっと弱い人間ならこれでもいい、だけどこの兄の人物設定でこの流れだと何か無理があるような気がします。
脱会した兄の話を聞いてあっさり理解を示す弟っていうのもおかしい。 たとえ兄の影響だったとしても、弟は自分なりに主義を理解していたはず、 もちろん正当化できない活動だけど、彼はリーダーからも期待されるほど活動に熱心になっていた。 なのに「そうだったんだ、ごめんよ」と兄に従ってしまう。 ・・・そんなもんだろうか?
念のため言っておきますが、エドワード・ノートンの演技は最高! これぞ役者!って感じで本物の存在感出してます。 それにコレ系の話は日本人にはあまり馴染みが無く、常に衝撃的に捕らえられ易いのでそういう事情も本作の評価を上げる要因になっているのでは?と感じます。 エイブリーブルックス演じる校長の存在も、もう少し何とかならなかったのか、中途半端で惜しい。
現在こういう作品を撮るならヒスパニック系移民の皆さんに対しての差別なんかが取り上げられそうです。 ドラマなんか見て、南部の町が舞台だと黒人よりヒスパニックがずっと沢山出てきます。そして昔と変わりなく彼らは貧困にあえぎ、教育を受ける機会も少なく、犯罪にはしる者も多い。移民を受け入れる国の永遠のテーマなんでしょうか。日本も少しずつその状況に近づいてるし、「人類みな兄弟」って意外と難しいのね。
←←最近つくづく思うけど、映画は何度も見ていくうちに違う顔を見せ始める。実はそこから本当のその作品との付き合いが始まるのかも・・・。ランキング参加してるので、応援したろう!っていう希少なあなた、クリックいただけると嬉しいです。
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| 「赤いアモーレ」 |
出演:ペネロペ・クルス、セルジオ・カステリット 今日はバッチリネタバレです。
まず感想を書く前にこのタイトルよ! 「赤いアモーレ」ってあんまりなんじゃないの? 陳腐すぎるでしょ〜 こないだ書いた「あるいは裏切りという名の犬」とは大違い。 タイトルって大事です、一番最初のとっかかりだもん。
あー、気持ちを落ち着けて、続けます。 これはまさに女性が観る映画なのです。 医師であり才色兼備の妻を持ち、ちょっと息が詰りそうな毎日に疲れている男ティモ、 ある日田舎のバーで出会った女は 安っぽい身なりにケバい化粧、貧乏と不幸という看板を背負ったような、 その名はイタリア(←すごい名前) これがあのペネロペちゃんなのが驚きです。 彼女はどうしてもこの役がやりたくて、イタリア語を猛勉強したらしい(だってスペイン人だもんね)
どうしてか分らないままティモにレイプ(!)され しかも彼はまたやってくる。そんでイタリアはまた体を許してしまう。 ???どうしたんですか?何故ですか? これが愛の不思議なの? いいようにティモに遊ばれているようなイタリア。 ただ彼を受け入れ、彼の愛を求めるイタリア。 あーー!愛の不思議よー!(しつこい)
それでもティモは次第にイタリアが愛しくなり しかも子供まで出来ちゃって「俺、離婚するよ!」なんて情熱的に言うまではいいんだけど なんと奥さんも妊娠しちゃうんですよね。 そしてティモは苦しんで苦しむわけですが・・・
やっぱり奥さんを選んじゃうんですよー、ヒドイ! あの時のイタリアの惨めな姿、あわれ、あわれ、うぅぅ。 終始しみったれた惨めな役をやり通すペネロペ、彼女いいんです。 普段あんなに輝いて素敵な女性なのに、 この作品で見せるにじみ出る悲壮感、素晴らしい。
男の身勝手さが憎らしく、女性にケンカ売ってんのか?とも思えるこの作品 でも何故か心にきます。 ティモは酷い男だけど、イタリアに惹かれる彼の気持ちが本物で でも2人はあまりにも違って 分っていてもイタリアは彼にすがって、彼を信じたくて、信じて裏切られる。
総評としては、すげームカつくんだけど切ない映画 主演の2人の演技は文句ナシ、完璧!
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| 「ニューシネマパラダイス」 |
名作と言えばコレ、という人も多い映画好きの心をガッチリ掴んでいるこの作品 今回見たのは【完全オリジナル版】3時間の長丁場です。
これまで何度もTVでやってたのに一度も見ることなく、 かといってこれほどまでに絶賛される作品を見ていないというのは 映画好きとしてどうなのか?という気持ちもあり、 「よっしゃ!見たるでえー!」てな気分でソファーに寝転がって鑑賞。
感想は・・・良かった、と思う。 うん、良かったよね。 3時間という時間を感じさせなかったし、泣かせる所もいくつかあって 退屈せず最後ジーンときて終わった。
し・か・し、何か物足りない気持ちにさせるわ・・・。 長年いろんな人の賛美を聞かされ何度もお決まりのシーンを見ていたのが裏目にでたのか、思っていた内容とちょっと、いやだいぶ違っていたようです。 こういう失敗(?)、実はよくある。 自分も興味あるし、絶賛されてるし、なのに見る機会がなく 何年も経ってから「ついに見るわよ!」という時に これまでのいろんな思いや予備知識、思い込みが邪魔して 素直にその映画の良さを味わえない。
はあー、残念。 本来の作品とこのオリジナル版では相当の違いがあるそうなので また機会があったら短い方も見てみたい、とは思います。
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