跳ね馬だって映画が好き
主にケーブルで流れる映画をだらだら見て感想を書いています。 決して評論や解説ではない、ただの『感想』・・読んでってくださる?
『運命を分けたザイル』
運命を分けたザイル 運命を分けたザイル
ジョー・シンプソン (2006/07/19)
ポニーキャニオン
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2004年イギリスアカデミー最優秀映画賞
監督:ケヴィン・マクドナルド
原作・脚本:ジョー・シンプソン


DVDの表紙には「世界を衝撃の涙で包んだ《感動の実話》」の言葉
衝撃的実話であることには変りありませんが、感動とかというのはこの作品にしては陳腐な気がします。
これは物凄い話なのです、事実に勝る衝撃なし、映画の枠を超えドキュメンタリーの力強さを改めて感じる作品です。


前人未到のアンデスシウラ・グランデ峰を制覇したジョーとサイモンは下山途中で遭難し、一人が滑落。片足を骨折したジョーを助け、なんとか下山しようと試みるものの、氷の絶壁で宙吊りとなり、下にはクレバスが大きく口を開け、2人を繋ぐのはザイル一本。
ザイルを支えるサイモンには段々状況がつかめてくる。
(このままで2人共死ぬか、ザイルを切って自分は下山するか)
この究極の選択も苦しいところなのだが、
ザイルを切られクレバスに落ちたジョーが生きていた所から更なる試練が襲ってくる。

彼はクレバスで意識を取り戻した後、骨折した足を引きずり、生きるため一人で下山を試みるのだー!
これからがもー見続けるのが苦しい、苦しい。
足の痛みに何度も悲鳴を上げながら、先へ進むジョーを見ているのが辛くて大変です。

監督はこれまで幾つものドキュメンタリーを撮ってきたケヴィン・マクドマルド
リアルさにこだわった映像は実際にアンデスへ行き、本人に登山させる徹底ぶり。
一体どうやって撮影したのか?と驚きのシーン連続で、撮影技術にも感動します(技術というか根性?)

これは物語ではなく、本人へのインタビューを盛り込んだドキュメンタリーであって、大げさな演出もなく起こった事実に基づき映像が淡々と進んでいく。
だから決して『面白くはない』『お涙頂戴感動物語でもない』、そんなの求めてもダメ。
日本のテレビでやってる『奇跡の脱出』みたいなのとは全然違います。

でも観る価値ある素晴らしい作品だと思うのと、観るなら特典を絶対観て欲しいのでレンタルでは不十分だと言いたいです。
本編と特典で本人達の内面までが見えてくる。

ジョーを見捨てた、ということでサイモンは登山界から強烈なバッシングを受けたそうですが、他に方法があったんだろうか?
この状況で生還したジョーの生命力と精神力にも驚くばかりです。
人間ってすごいことできるんだね!

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