跳ね馬だって映画が好き
主にケーブルで流れる映画をだらだら見て感想を書いています。 決して評論や解説ではない、ただの『感想』・・読んでってくださる?
「活きる」
活きる 特別版 活きる 特別版
コン・リー (2003/11/27)
ハピネット・ピクチャーズ
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監督:チャン・イーモウ
出演:コン・リー、グォ・ヨウ


中国を代表する女優で私も大好きなコン・リーと尊敬してやまないチャン・イーモウ監督がタッグを組み、
1940〜60年代という長い期間、激動の中国史に翻弄されまがらも懸命に活きたひとつの家族の物語。

ギャンブルで財産を使い果たした最低夫福貴に愛想をつかし妻は子供達を連れて実家へ帰ってしまう。
この辺はコン・リー独壇場、あの諦めとも怒りともつかないような表情、演技、最高です。

全てを失って一人侘しく影絵芝居で暮らしている福貴は、
旅の途中で共産党と国民党の内戦に巻き込まれて命からがら故郷へ辿り着きます。
まだ真っ暗な夜明け前、通りでお湯の配達をしているのは別れたままになっていた妻と子供達。
暖かく迎えてくれた家族に感謝し、
過去の過ちを清算するかのように福貴は素朴ないい人間になって頑張ります。
妻も頑張ります。

それでも訪れる家族の悲劇、文化大革命の嵐、この時代の庶民全てがそうであったように、
時代の波にもまれただ生きることに必死だった彼ら。



20年間を一気に見せるため、中国事情に通じていない人がいきなり見ると
ちょっと着いていけない所あるかもしれません。
中心となる夫婦は2人とも素晴らしい演技で、家族の元に戻ってからの福貴は特にいい。
常に家族のためを考え、何とかその時を生き抜いていこうとするコン・リーの役もすっごく好感もてます。

文革を扱った映画は暗くなりがちだけど、この作品は悲劇あり笑いあり、
ひとつの家族に焦点をあて、
大波が押し寄せた時代に、波にさらわれながらも手と手を繋ぎあって生き抜いた家族と
その時代の全ての中国人に贈る人生賛歌って感じでした。

チャン・イーモウ監督作品の中でもかなりお気に入り、
ラストの家族団欒シーンが心に残り鑑賞後もいい気持ちになれます。


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