| 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 |
監督:デヴィット・クローネンバーグ 出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロー、エド・ハリス
あのラストは何? どうしてそこで終わる?
・・・いや、分る気はする。製作者の意図もちゃーんと掴めていると思う。 でもね、やだ。 あんな風に終わるなんていやなんだー!やだよ、やだよ。
『ロード・オブ・ザ・リング』でヴィゴ・モーテンセンに夢中になった後だったし カンヌに出てたしなんだか批評も良かったように記憶しているんだけど 残念ながら私にとって名作にはならなかった。
あくまで暴力を否定することが目的であり 暴力によって破壊される人体の様子などはこだわって撮られてるように思える。 だけどそれ以外に何があるんだろう? もう二度と修復出来ない家族がテーブルを囲んで、誰もが時を戻せないことを知っている。 固い空気、流れる挿入歌さえも耳障りな嫌悪感を呼ぶ。 そして静かにエンドロールへと進み、(一体どうしてこの映画をあんなに見たがっていたのか)と自分の決断を深く悔やむことになる。
前半は結構快調に飛ばしているし、今後の展開を期待させる雰囲気まんまんなのだけど 隠されたトムの過去を妻が知ったあたりから変な方向へ進み出す。
エンターテイメント性を重視しすぎているのも遠慮したいが ここまで無視されると困惑せずにはいられない。
トムが過去と決別したキッカケってなに? ギャングのボスなのにガードがたった4人て少なくない? 何故トムを殺すのにあんな回りくどい方法を取ったのか? すんなり自宅に戻ってきたが、家族の安全は大丈夫なのか? あの池にいったのはどういった心境で? 愛し合い、長年一緒に暮らした夫の真実を知ったからって、あの過剰反応はどうでしょうか?今まで積み上げてきた確かなものがそんな簡単に壊れるの?
様々な疑問とものすごーくイヤな気持ちを引きずりながらレビュってみました。
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