| 『サルバドル−遙かなる日々−』 |
監督:オリバー・ストーン 出演:ジェームズ・ウッズ、ジョン・サヴェージ
フォトジャーナリストを通して描かれるエルサルバドル内戦 社会派監督オリバー・ストーンらしい作品でかなり見応えあり。
フォトジャーナリストのボイルはいくつもの戦場を渡り歩いてきたが 今は家賃も払えず家族にも見放されただらしない男。 ちょっと金を稼ごうと内戦中のエルサルバドルへ行くのだが 激しい内戦の中、親しい仲間が次々と犠牲になり 戦火をくぐり抜けながらカメラを構えているうちに、 忘れていたジャーナリストとしての気持ちがよみがえる。
こうゆう映画を観ると本当にやりきれないのだ。 内戦はもう終わってるしこの映画だってずっと昔の作品なんだけど 内戦を見るのは2国間の戦争を見るより辛い。 もちろん戦争は何を見たって辛いけど、やりきれなさの度合いがぐっと高まる。
それで大体のところいつも内戦の背景には民族問題や宗教がからんでるんだけど 必ず(アメリカとか)先進国が片方に資金を出したり武器を供給したり、なんと軍隊まで出して他国の内戦に介入する。 それも全て自分達の利益を守るために、自国の都合を優先するためにだ。 貧しい国に大量の資金や武器を投入させて、戦闘規模を拡大させ死者を増やす。 自国の利益しか考えていないくせに、いかにも聖人ぶったような態度で非難声明を出すアメリカ。嫌いだ。正義をふりかざし、引き金を引く国。そんな国の影に隠れて守ってもらう私達、やだなー、なんか嫌になっちゃうよ。
またも本筋から脱線しまくってますが、 こうやってぐずぐず言いたくなるのは映画が良かった証拠ですから、ご勘弁を。 ジェームズ・ウッズの演技が素晴らしいです。 毎度のことながら、強烈な印象を残し存在感抜群。 この作品でも主人公の心の変化や苦しみがリアルに伝わる名演技で、ボイルの人物像も分かりやすい。 いいよねー、好きなのよジェームズ・ウッズ。 若いときもいいし、年を取った現在もまた渋くていいね。 何度も言うけど存在感がバツグンなんだもーん、もーバツグンよ。いい役者なのよ。 彼のジャーナリスト魂を呼び覚ますカメラマン仲間のジョンを演じるのはジョン・サヴェージ、キャパに心酔して彼の話をするシーンがとても印象的でした。
最後に恋人とアメリカへ逃げるものの、結局不法入国で彼女は送還される。という救いのない終わり方が、更に虚しいわけですよ。 そんなに都合よくヒーローみたいには終われないのです。 実話がベースだしね・・・
「遙かなる日々」て副題いりません。
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