跳ね馬だって映画が好き
主にケーブルで流れる映画をだらだら見て感想を書いています。 決して評論や解説ではない、ただの『感想』・・読んでってくださる?
『桜の森の満開の下』
桜の森の満開の下 桜の森の満開の下
若山富三郎 (2005/05/27)
東宝
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監督:篠田正浩
出演:若山富三郎、岩下志麻


原作は坂口安吾の短編小説、読んだことはない。
篠田作品といえば、業界人や映画好きには高く評価されているものの
大衆向きではない、というのが私の印象。
ちょっと地味だしねー、とっつきにくい所はあると思う。
ただこれが、一度その良さに気づいてしまうともう抜け出せません。
1作品ごとに篠田カラーが色濃く出ていて、その名前を聞けば作品を見たくなる監督の一人です。
篠田作品で活き活きと演技をする岩下志麻を見ていると、男と女、監督と女優を超えた、芸術を求める者通しの魂の結びつきをを感じ、軽くジェラシー覚えちゃう程なのだ。

極妻なんかじゃ分からない、岩下志麻のもうひとつの顔をみせられる。
ああ、この人ってこうなんだ、そうだったんだなあ (う、意味不明)
と彼女について考え直す機会になりました。


実際最後まで見ても内容はよくわからないのであります。
場所や時代も、女の正体もわからない。
出演者には誰も名前が無く、現実世界からちょっと離れた
怪奇的幻想の中に引き込まれていきます。

桜の狂気といえばいいのか、
日本人にとって桜は春を呼び、お花見をする楽しいものであると同時に
生と死の象徴でもある。
美しく咲き誇り、儚く散る桃色の花びら

山賊は狂い咲く桜に恐怖を感じている。
美しい都の女に夢中になり、我を見失った山賊は
自分が住むべき山を離れ町にでてしまう。
言われるままに人を殺し、女に首を捧げる山賊
喜々として首で遊ぶ女の恐ろしさ
見てるこっちはさっぱり分からずポカンとしているウチに
「やっぱり山に帰ろう」と言う女に喜んだ山賊は
恐れて避けていた桜の森を通るのだけど・・・


最後の桜のシーン、正直怖い。
最初に女と山賊が出会った所で
「女房にするなら私をおぶっていっておくれよ」というシーンが最初の掴み、ぞーーわーっときます。

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