| つぐない |
 つぐない
監督:ジョー・ライト 出演:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ
まぁまぁ、・・・良かったです。 映画の質自体は良く出来ていたんですが、とにかくねー、暗い
もちろん分っていたし、そういうつもりで観に行ったんだけど だーれも幸せにならないし、皆が寂しく死んでいくんだなぁと思ったら エンドロール流れ出した途端に、さっさと席を立ってしまいました(トイレにも行きたかったし)
少女のウソにより、引き離された恋人達の悲しい運命は どこにも救いようが無く、やりきれず、どんよりした気分になります。
切ないっていうより、どんより
悲恋モノといえば、切ない→辛い→悲しい→涙、涙・・ てなるはずなのに、これはやっぱり本当の主役が2人じゃなくて 罪を告白する妹側に立っているからでしょうか。 普通に見てれば、妹が本当に憎いバカ娘に見えますから、 年取ってから罪の告白したって遅いんじゃっ!!
随所に盛り込まれたタイプの激しい打刻音が非常に印象的で、 他にも様々な”音”を表現として使用し、効果音として使っているけども ちょっと使いすぎていて、段々耳障りでうるさく感じてきたんですよねぇ 何事も程々にしてほしいかも。
あくまで格調高く作られているので、映像の美しさや気品漂う感じなどいかにも映画っぽく その点での満足度は充分感じられます。 キーラ・ナイトレイは美しいし、ジェームズ・マカヴォイも好青年を演じてて素敵です。 でも結局は話の内容が・・・問題でして 特に後半姉と恋人に謝罪に行くシーンは、ひどいと思う。 ラストに2人があの海辺に行くのもやりすぎなんじゃないかなぁ・・・。
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| 戦場のピアニスト |
監督:ロマン・ポランスキー 出演:エイドリアン・ブロディ カンヌ国際映画祭パルムドール受賞、アカデミー賞監督賞、脚本賞、主演男優賞
これがパルムドール? これがですか?パルムドールなの? あれ、アカデミーの監督賞とか、これで脚本賞なんてもらえるんですか?
・・・ちょっと、理解出来ない。
エイドリアン・ブロディの演技は悪くなかったと思うけど 主人公のシュピルマンに対して、あまり感情移入出来ない。 好きになれないし、同情も沸いてこないというか、 普通のホロコースト映画みたいな気持ちにはなりませんね。
やっぱりポランスキー作品だからかしら?! なんて監督のせいにしてみたりして・・
唯一お気に入りのシーンはですねぇ、 ドイツ将校に見つかって「食べ物は?」て聞かれた時に 缶詰を(これ、あるから)みたいに見せるトコ。 ここのブロディの表情が良かった。
後は特に無いです。
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| それぞれのシネマ |
カンヌ映画祭60回記念に、世界中の有名監督が「映画」をテーマに3分間の超ショートムービーを製作 是非見たいけど、見れないだろうなぁ。と思っていたらなんとDVD化されてました。 そりゃあ、世界中の映画好き皆が見たがりますよね。
しかもこの作品集をシネフィルイマジカが放送してくれました。 ありがとう、シネフィルイマジカ! 今までほとんど見たこと無かったけど、今後はもっと注目します。
たったの3分間だし、テーマは決まっているのに、どれも個性が溢れてワクワク楽しめました。 特に自分のお気に入り監督の作品は、出来れば最後のクレジットを見る前に「当てたい」気持ちになってしまいます。 映像を見ながら、どの監督の作品か当てられたのは何本かありましたが ものすごく意外な人だったのもあります。 すぐに分ったのはチャン・イーモウ監督。 山、子供、食事、彼が好んで使う小物が次々出てきて、映像が温かくて、これは本当に分りやすかったです。 残念なのは、中国映画にも良く出てくる「屋外での映画上映会」の風景をチェン・カイコーも使っていた事。(あぁー、ダブってるよー)てねぇ、思っちゃいますよねぇ。内容は全然違うんだけどさ。
強烈な映像にビックリしたのは・・・・ やっぱりラース・フォン・トリアー監督!この人やっぱ尋常じゃないですね、エグイし胸が悪くなる、ある意味一番印象に残ってます。 映画の上映会でしつこく話しかける隣の男を、くぎ抜きハンマーで滅多打ちにして殺しちゃうんですよ。 グチャグチャになった脳味噌が飛び散って・・・気持ちワルー!! でも、かなりいい出来でした。大体、この企画に彼がホイホイと(かどうかは分らないけど)乗ってきたっていうのがなんだか笑える。
ロマン・ポランスキー監督の「エロティックな映画」も、普段のポランスキーからは想像出来ないお茶目な?展開で、3分という時間をとても有意義に使っていたし、遊び心が良かったです。普段の作品はちっともいいと思ったこと無いのに、意外だなって思いました。
デヴィット・クローネンバーグ監督は映画が消滅した未来?で最後の映画館のトイレの中で自殺する最後のユダヤ人という不思議な設定。これも意味不明ながらとても印象的です。
ウォルター・サルス監督は楽しいラップを聞かせてくれるし、クロード・ルルーシュ監督は両親への感謝をストレートに表していた。
最後を飾るのは、私の師匠、敬愛する偉大な映画人ケン・ローチ監督 彼らしい皮肉が入ったストーリーで、タイトルの「ハッピーエンド」も上手いね!
あれだけの豪華メンバーが一同に介し、ひとつのテーマで映画を撮るなんて もう私が生きている間にはないだろうから、素晴らしい記念になりました。 きっとね、「俺だってやりたかった!このメンバーに入りたかったのに」 なんて思ってる人も結構いたんじゃないかなあーなんて余計な事まで考えてしまいます。
残念ながら丁度キタノ監督の作品を見逃してしまいまして、 もう一度日曜に再放送があるので何とか次回は見たいと思ってます。
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| ピアノ・レッスン |
監督:ジェーン・カンピオン 出演:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、アンナ・パキン カンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー賞脚本賞、主演女優賞、助演女優賞
当時、世界中のあらゆる賞を受賞しまくったこの作品 今改めて気付いたけどオーストラリア映画だったんですね、ビックリ。 しかも舞台がニュージーランドだったとは、初見より10年以上経過して初めて気付いた気がします。
でもそんな事分ってなくても問題なし(?) 恋愛映画ですから、時代や舞台状況があまり飲み込めていなくても 案外スルスルと話に入れます。
いわゆる不倫になっちゃう主役の2人は 片方が口がきけず、もう一方は極端に無口で 言葉による感情のやりとりがすっごく少ない。 ぼんやり見てると(あれ?いつの間に好きになったの?) なんて思う人もきっといるんじゃないかなあ(←私)
だけど、そんな繊細な状況を敏感に読み取りたい方にはすごくおすすめ。 ちなみに私はどうだったかというと あんまり良く分からなかった。 全く芸術を理解出来ない、形だけの夫がイヤなのはわかるけど どうしてベインズを好きになったのかじぇんじぇん理解できず。 やっぱあれ? お嬢様は粗野な男に弱いってヤツですか? 普通に考えても、育った環境が違いすぎて 結婚生活が上手くいくとは思えないのだけど 私も芸術が理解できない分類でしょうか。
海にピアノがドッパーン、のシーンは美しかったです。 本物の愛を手に入れたエイダに、もうピアノは必要無くなったんですね。 だけどなんかなー、夢物語って感じです。
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| カサブランカ |
監督:マイケル・カーティズ 出演:ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン アカデミー賞作品賞、監督賞
こんな名作について私なんかが語っていいものか、と思うけど 好きなんで・・・すっごく好きなもんで、少しだけ書いちゃう。
この作品はストーリーそのものより、登場人物それぞれが魅力的で 現代映画には無い当時独特のテイストが感じられる。 妙にかっこよく、艶やかで、庶民からかけ離れたような出演者達。
タレ眉でオヤジ顔のハンフリー・ボガードが、光り輝くバーグマンへ囁く愛の台詞は 「君の瞳に乾杯 」
ひょえぇえぇえ〜〜 すごいですね、ボギーじゃなきゃ許されない究極の台詞じゃあ、ありませんか? しかも、劇中こんな汗ばむような台詞が何度も出てくるのに 意外とスムーズに受け入れてしまうんですね。 どんなにキザ(?)な台詞でも自分のものにしてしまうダンディー・ボギー よくよく見ればくたびれたおっさんなのに、スクリーンに写る彼のかっこよさ、 ていうか渋さ、男臭さ、クールでダンディで、なんだかよく分かんないけど これがハリウッドスターってもんなんでしょうか、本当に素敵です。
対するバーグマンはといえば、 女神アフロディーテさえもたじろぐ程の美しさ、 完璧私の”理想の女”でありますよ、うらやましーー!!
自らの全てを投げ打ってでも惜しくないと思わせる女 そんな究極の”イー女”を演じるバーグマン、まさにハマリ役です。
飛行場でのラストも時代を感じさせて、 なんだかほのぼのと終われる所がいいですよ〜 不朽の名作ってやっぱこういうのをいうんでしょうね。
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| プライベート・ライアン |
監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:トム・ハンクス、エドワード・バーンズ、バリーペッパー、マット・デイモン アカデミー賞監督賞、編集賞、撮影賞
5ACADEMY AWARDSという言葉が光っておりますが 私、ぜんっぜんいいと思えなかった超ガッカリ、というより軽くむかつきを感じる作品でした。
この映画で描かれているいろんな矛盾を持って 命の大切さや戦争の悲惨さを描いているのかもしれないけど ともかく見ていて気分悪い!
どーして一人の青年を、しかも作戦上の重要人物でもない二等兵を 8人もの命を賭けて助けに行かないといけないの?! なんでなの? 他の兄弟が死んじゃったから? じゃあ、彼を救出に行く8人の命は?家族は?
これが美しき自己犠牲なのか? 私には全くわかりません。
救助が来た時のマット・デイモンのあの顔。 「おまえが憎いよ!」と思ったわ。
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| 胡同のひまわり |
監督:チャン・ヤン 出演:スン・ハイイン、ジョアン・チェン、リウ・ツーフォン
文化大革命で右手を負傷し、画家への道を断たれた父は 息子の才能に全てを賭け、超スパルタ教育で自分の夢を託そうとする。 圧制に反発する息子は何とか父の手から逃げ出そうともがくが 親の権力に押しつぶされ、自由を奪われ、ただゞ父への反発だけが増していく。
父子の愛と憎しみの日々が30年という長いスパンで描かれています (中国映画ってこのパターン多い気がするけど私だけ?) 頑固で融通の利かない夫を支えながら、息子にも愛情を注ぐ母親役にはジョアン・チェン、 「ラストエンペラー」で若き王妃役を演じた彼女も今じゃ落ち着いた母親です。 対立する父子の間で苦労するものの、従属するだけではなく、 自らの意思を持った芯の強い女性を演じていて好感持てます。
最後に父が取った行動には(うまい〆方するなー)と感じます。 長年に渡り蓄積された確執をどう乗り越えるのか、乗り越えられないのか 映画には結末が必要で、見ながらなんとなく想像してしまうものだけど この終わり方は意外な展開でした。
晩年死期が近づいた父と遂に和解の時が訪れるとか 孫が生まれて互いに歩み寄るとか 父の死後息子が遺品から父の愛情に気付くとか そんな終わり方だってあっただろうけど、 まったく予想外の結末で、でも・・良かったです。
痛めた右手で、取り壊しが進む胡同の町を写生する父の姿が印象的。 不器用にしか生きられなかった男の 不器用な家族への愛が素敵でした。
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| ゼア・ウィル・ビー・ブラッド |
アカデミー賞主演男優賞、撮影賞
主役のダニエル・セイ・ルイスがものすごい演技をしているというので、 ヨダレを拭き拭きシネテリエ天神まで行ってまいりました。
鉱山労働者だった男が、石油の採掘で一攫千金成り上がり 欲望をむき出しにして激しく生きた人生について描かれている。 貧しさから富をを求める姿が投影される出演者達全てが欲望にまみれている。 石油により生まれる富に誰もが群がり、欲望をさらけだし、醜い主張と争いが起こる。
成功のためなら自らの子供まで利用し 相手を出し抜く交渉術と富を求める嗅覚に優れたダニエル・プレインビュー 彼の人間性、心に近づくのは難しく、共感する人はあまりいないでしょう。 ただ、その妥協なき強烈な生き様は軽い衝撃とともに 何故か可笑しく悲しく不思議な気持ちを呼び起こす。
彼と対立する重要な役の神父がいいです。 神を信じる敬虔な男を演じつつ、金と権力を求めるイヤーな最低人間。 求め方は違っても、二人とも欲しいものは金と権力 だからこそお互いが分るし、反発しあうし、憎みあっている。 ラストの展開はちょっとびっくりだったけど、やはりああしなけあれば終われなかったかもしれない。
出演者の演技は完璧、撮影も良し、 そしてもうひとつとても印象に残ったのは 音楽の素晴らしさです。 とっても効果的で、意外な音の使い方がされていました。
んー、あと2、3年してからもう一度みたいかも。
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| ブラッドダイヤモンド |
監督:エドワード・ズウィック 出演:レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー
今、猛烈に後悔してるところです。
私、 私ったら、
どうして公開時にスクリーンで見なかったのかしら( ̄□ ̄‖)!!
良かったわ、良かったわよ、これー 中年太りみたいに腹が出ているおっさんみたいなレオが、 いつにも増して苦味のあるいい役してました、素晴らしいぃイイ!!!
しかも相棒(?)役はジャイモン・フンスー、この人も見る度いい演技してる!好きなの!
丁度タイミングよく、というか 先月ドキュメンタリーでブラッドダイヤモンドの番組を見ていたから 状況がよく飲み込めて分りやすかったけど、 RUFに手足を切断された人々や拷問、レイプの被害者達を思い出し それがオーバーラップして精神的にはかなりキツくなりました。
この作品はブラッドダイヤモンドを知らない人達や シエラレオネの内戦さえ初耳というような人達へ 多くの情報を提供した意義ある作品だと思う。 もっと描いて欲しい部分はあったけど、やっぱり映画ですから ある程度観客を引き込むストーリー展開は必要なわけです。 主役の3人の男女が、互いの利害の元繋がっていく様子や 反発の中から生まれる友情や愛情、全てが絶妙に表現されていて やりすぎでもなく物足りなさもなく、ほぼ完璧だったと思います。
骨太社会派が好きな人も ヒューマンドラマに魅せられたい人も どちらも充分堪能出きる優秀作品、見て良かった。
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