跳ね馬だって映画が好き
主にケーブルで流れる映画をだらだら見て感想を書いています。 決して評論や解説ではない、ただの『感想』・・読んでってくださる?
カサブランカ
カサブランカ 特別版カサブランカ 特別版
(2008/04/11)
ハンフリー・ボガート

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監督:マイケル・カーティズ
出演:ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン
アカデミー賞作品賞、監督賞


こんな名作について私なんかが語っていいものか、と思うけど
好きなんで・・・すっごく好きなもんで、少しだけ書いちゃう。

この作品はストーリーそのものより、登場人物それぞれが魅力的で
現代映画には無い当時独特のテイストが感じられる。
妙にかっこよく、艶やかで、庶民からかけ離れたような出演者達。

タレ眉でオヤジ顔のハンフリー・ボガードが、光り輝くバーグマンへ囁く愛の台詞は
「君の瞳に乾杯

ひょえぇえぇえ〜〜
すごいですね、ボギーじゃなきゃ許されない究極の台詞じゃあ、ありませんか?
しかも、劇中こんな汗ばむような台詞が何度も出てくるのに
意外とスムーズに受け入れてしまうんですね。
どんなにキザ(?)な台詞でも自分のものにしてしまうダンディー・ボギー
よくよく見ればくたびれたおっさんなのに、スクリーンに写る彼のかっこよさ、
ていうか渋さ、男臭さ、クールでダンディで、なんだかよく分かんないけど
これがハリウッドスターってもんなんでしょうか、本当に素敵です。

対するバーグマンはといえば、
女神アフロディーテさえもたじろぐ程の美しさ、
完璧私の”理想の女”でありますよ、うらやましーー!!

自らの全てを投げ打ってでも惜しくないと思わせる女
そんな究極の”イー女”を演じるバーグマン、まさにハマリ役です。

飛行場でのラストも時代を感じさせて、
なんだかほのぼのと終われる所がいいですよ〜
不朽の名作ってやっぱこういうのをいうんでしょうね。


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シティ・オブ・ゴッド
シティ・オブ・ゴッド【廉価版2500円】シティ・オブ・ゴッド【廉価版2500円】
(2006/01/27)
アレッシャンドロ・ロドリゲス、レオンドロ・フェルミノ・ダ・オラ 他

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監督:フェルナンド・メイレレス
出演:スラム街の子供達


拳でいきなり殴りつけられたような衝撃

この作品はその位のショックを私に与え、新しく出会った才能に心が震えるのを感じた。

3つの時間軸を上手く使いながら進められる物語は
非常にクールでスマート、メイレレス監督の繊細な演出のセンスが光っている。
これまでの映画では味わった事の無い、
未知の世界に触れたような興奮とでもいえばいいのか
なんだか、とっても「やられた!」て感じ

その位、コレ見たときメイレレス監督の手法に夢中になった。

ブラジルのスラム街を舞台に、実際にそこで起きた事件を基に描かれているし
出演者もほとんどはスラム街に住む素人の少年達。
素人ゆえのナチュラルさがさらに作品のザラザラした雰囲気を増長させ
リアルさも2倍増しになっている。

激しくなるストリートギャングの抗争、
小さな子供達が体に不釣合いな銃を持ち
言われるがまま引き金を引く。
闘う。
殺し合う。
小さな貧民街の利権を巡り、
ギャングのプライドをかけ町中が戦場となっていく様は、まるで現実味が無く
なのにこれは実際に起きた事件で
それも取材ではなく、渦中を見ていた人物の手によって書かれた本がベースになっている。

こういう作品を見ると、
「その人だけに与えられた特別な才能を持った人」というのがいるんだな
とか思わずにはいられない。
それが彼の大変な努力の結果であっても
凡人からこんなセンスは生まれない。
こんなかっこいい映画、誰もが撮れるなんて思えない。

次回作の「BLINDNES」楽しみにしてます。


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海を飛ぶ夢
海を飛ぶ夢海を飛ぶ夢
(2006/07/19)
ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ 他

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監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ

ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞、審査員特別賞、アカデミー外国語映画賞

現在公開中の「ノーカントリー」で恐ろしい殺人鬼を演じ話題になっているハビエル・バルデム
私が彼の素晴らしい演技力に心酔したのがこの作品です。

事故で四肢不随になった男性が26年近くをベッドで過ごし、
「死ぬ権利」を求めて闘う非常に重いテーマのお話。
話自体素晴らしいのだろうけど、何よりこの作品に輝きと重厚感を与えているのは
主人公ラモンを演じる、ハビエルの気迫あふれる演技あってこそ。
私たちは普段様々な行動やボディランゲージに慣れていて、
そこから言葉以外の感情を読み取るのだけれど
この主役はベッドから動かない。
手を振ることも出来ず、ただ人形のようにベッドに横たわるだけ。

複雑なラモンの心中を演じるのはさぞ大変だろうと思いきや
かえってその制約がハビエルの演技力を際立たせ
首から上だけの表現で観客をガッチリ捕まえてしまうのである。

夢の中でベッドから起き上がり、窓を飛び出していくシーンは
息を呑む瞬間、観客も一緒に飛んでいるようなあの映像に感動します。
ラモンの自由を求める心が胸に痛いです。

当初、ラモンは闘病生活でちょっと偏屈になっているような印象をうけるが
見ていくうちに彼の人間性にどんどん惹き付けられ
彼を取り囲む家族や仲間の暖かさ、愛情の深さと苦悩に涙する。

ただ重くて暗い内容では無いし、出演者達それぞれの人生が折り重なって
生きること、人生の意義、たくさんのことが詰まっている。
しかもそれがちっとも説教臭くなくて
私たちの人生の隣で起こっているように身近に感じながら鑑賞できる。

同じく四肢麻痺になった神父が死を思いとどまらせようと
一方的な説得をするシーンがかなりいい出来栄え、
見当ハズレで思い違いの事を押し付ける神父に怒って
ラモンの義姉が放つ台詞は拍手物でした。

オープニングからエンディングまでどっぷり映画の世界に浸り
作品を堪能できる素晴らしい傑作です。



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羅生門
羅生門 デラックス版羅生門 デラックス版
(2002/09/06)
三船敏郎、京マチ子 他

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監督:黒澤 明
出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬
ヴェネチア映画祭金獅子賞、アカデミー賞外国語映画賞

1950年公開というから、すでに半世紀前の作品ですが
いまだ日本映画の歴史に燦然と輝く逸品をついに拝見させていただきました。

オープニングがですね、まず凄いです。
ドンドン土砂降り、ドバーーーーって、ドドバーーーーーって降ってます。
ハンパじゃないです。
滝のごとく降る雨の向こうに浮かぶ朽ちかけた羅生門
あの雨はかなりインパクトあった
普通の人ならあそこまで雨にこだわらないと思う位の勢いでした。

随所に見られるハッとするカメラワークがまた素晴らしかった。
今見てもこう思うんだから、当時の人達は”オオゥっ!!”ってなったでしょうね。
殺人事件に絡んだ3人が話す事件の真相は全くバラバラ、
誰が本当の事を話しているのか分らない。
それぞれの立場で展開する3つのストーリー、
そして訪れる4つ目の真実。

上手く作ってあるんですよねー
殺人の謎が膨らんでいくのにちっともサスペンスチックになっていない。
泥臭く愚かな人間の業を描き、見るものをハッとさせるメッセージ性に溢れている。
ラストの〆方がまた上手いですよ、志村喬演じる男の使い方がいい!

現代の私たちが当然のように思っている手法も
こういう一部の才能溢れる人達が作り出してきたものなんですね。


好きか?って聞かれると素直に「イエス」とはならないんだけど
黒澤監督が世界の映画人に敬愛されているのも
なんとなく理解出来るかなあ、と思いました。


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ドライビングMissデイジー
ドライビングMissデイジー デラックス版ドライビングMissデイジー デラックス版
(2006/12/22)
ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマン 他

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監督:ブルース・ベレスフォード
出演:ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマン、ダン・エイクロイド

アカデミー作品賞、脚色賞、主演女優賞、メイクアップ賞

見れば見るほど心に染み入る極上の物語

頑固で偏屈なユダヤ系老婦人と、アフリカ系アメリカ人の初老の運転手が
25年という長きに渡って築き上げた、友情の始まりと結末について描かれています。

息子が年を取った自分に運転手をつけたのが面白くなくて、いじわるして無視をして
まるっきりわがまま偏屈ばあさんになっているミスデイジー
対してそんな態度は意に介さず、ふふんふん♪と仕事を真っ当するホーク
2人の掛け合いがなんともいー間をもっていて、面白い。

いくら名作と聞いていても
「おばあさんとおじさんが主役で一昔前の南部の話なんて・・・」
と少し躊躇気味だったけども、絶賛される作品にはやはりそれなりの魅力があって
本作も観客の心をグイっと掴む素敵なエッセンスを沢山持っています。

どちらかといえばコミカルタッチで「ふふ♪」と顔もほころぶ映画なのだけど
随所に当時の偏見や差別が盛り込まれていて
それが大仰でなく、さりげなく、自然な会話や仕草の中に表れている。
そこが上手いなあと。。。憎いなあ、と思ってしまう。
ひとつひとつのエピソードに無駄が無く
思い返しても(あのシーン良かったな、あそこのシーンも良かったな)と
思い出しながら延々語りあえる、そんなお話。

駄々っ子みたいなミスデイジーがホークに心を許していくあたりとか
いつまでも強情っぱりでかわいくないんだけど、
そんな彼女に温かい目を注ぐホークがホントいい人なんです。

うーん、この味は若い年代でどのくらいわかるだろうか?
確かなのは、年を経ると共に胸に染みる良質な作品だってことかな。

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カッコーの巣の上で
カッコーの巣の上でカッコーの巣の上で
(2007/12/07)
ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー 他

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監督:ミロス・フォアマン
出演:ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー

アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞

名作です・・・。
これが傑作、後世に伝えたい光り輝く芸術品でしょ?ね?そうでしょ?

本物の名作とは鑑賞後も観客を縛り付ける。
エンドロールを呆然と見つめながら、先ほどまで目の前で繰り広げられたドラマの余韻に浸る。
衝撃を受けた自らの感性を落ち着かせ、得たものを噛み砕きながらじっくり消化するあの恍惚とした瞬間。
たまらなく美味しいものを口にした時のような快感。

映画に何を求めるのか千差万別だろうけど
この作品は私が求める「それ」を持っている、
何年経っても色褪せない鮮やかな脚本にジャック・ニコルソンの名演技。
すごい、すごいわジャック。
この後も様々な作品で好演しているものの
私にとってジャック・ニコルソンの代表作といえば迷わずこれ、「カッコーの巣の上で」

人間の自由と尊厳を問いかける重厚なテーマが込められているので、
じっくり、正面から向き合って、心して観ていただきたい。

カーク・ダグラスが長いこと映画化交渉をしていたが実現せず
息子のマイケル・ダグラスに製作権が移ってからようやく作品となりました。
時期は遅れてしまったけど、だからこそジャックとマクマーフィーは出会う事が出来たし
ジャックだからこそ、あの活き活きとした「生」を表現できたのだと思う。
作品と役者の出会いって本当に大切ですね。


実はこの映画、テーマが分りづらいらしく
「よくわからなかった」という人も結構いらっしゃるようです。
それは『見方が甘い!』
わからない人はアレコレ説明してあるサイトは沢山あるので勉強して復習しましょう。
この作品の意味が分らないまま素通りするなんて、あまりにももったいない。
最低3回は見て欲しいし、年齢を経て人生を知ったところでまた見て欲しい。

チーフがなぜあのような行動を取ったのか感じて欲しい。
彼は巣立った。
マックの心も連れていきました。

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『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
(2006/09/22)
ユリア・イェンチ、アレクサンダー・ヘルト 他

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監督:マルク・ローテムント
出演:ユリア・イェンテ、アレクサンダー・ヘルト

ベルリン国際映画祭監督賞、女優賞受賞

実在した反ナチ活動グループ”白バラ”の逮捕から処刑までを描いた作品
活動家といってもまだ若き学生であって、主役のゾフィーは21歳の女の子だ。
反体制活動に身を投じるには痛々しいほどの若さが観客の胸を打つ。

凛とした姿勢とまっすぐな瞳でゲシュタポに向かう彼女には
揺るがぬ信念と確固たる思いがある。
それは恵まれた環境で育ち、教育を受けたものならではの甘えた理想主義のようでもあり
体制に屈することなく自由を求める革命者のようでもある。

言論の自由を
信仰の自由を
戦争の終結とユダヤ人の殺戮を中止せよ

自由に発言できることがいかに幸せか、常日頃忘れている私でも
こうやって映画を見ることで気付く事が出来る。
自由がいかに貴重で大切なものか、ハッとさせられる。


限定された場所と数人の登場人物、逮捕から処刑までわずか数日間の物語で
非常にシンプルな作りとなっています。
同じ部屋で繰り返される会話が延々と続くため、
一歩間違えばお堅い退屈さだけが目立つ作品になりそうな所を
ユリア・イェンチが見事な演技力でグイグイ引っ張っていきます。

そう、まさに彼女の存在がこの作品の成否を握っている。
実在のモデルがどれほどの活動家だったのか知らないが、
本編中で語られる高潔な信念に誰もが心動かされることでしょう。
ちょっと・・・台詞が作り込みすぎかな?と思わないでもないけど
ゾフィーと取調官の繰り返される会話が、この映画の重要なポイントなので
その辺はまあ、力入っても仕方ないですよね。
翻訳の方も良い仕事されたんじゃないかな、なんて思ってしまいました。

邦題やポスター、タイトルのデザインなど全て納得な作品。


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プロフィール

egashi

Author:egashi
劇場もTVもDVDもごちゃまぜで、良かったのもいまひとつだったのも関係なく、超個人的意見で感想を書いております。
跳ね馬は・・・もちろんFerrari。F1も大好き♪



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