| プライベート・ライアン |
監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:トム・ハンクス、エドワード・バーンズ、バリーペッパー、マット・デイモン アカデミー賞監督賞、編集賞、撮影賞
5ACADEMY AWARDSという言葉が光っておりますが 私、ぜんっぜんいいと思えなかった超ガッカリ、というより軽くむかつきを感じる作品でした。
この映画で描かれているいろんな矛盾を持って 命の大切さや戦争の悲惨さを描いているのかもしれないけど ともかく見ていて気分悪い!
どーして一人の青年を、しかも作戦上の重要人物でもない二等兵を 8人もの命を賭けて助けに行かないといけないの?! なんでなの? 他の兄弟が死んじゃったから? じゃあ、彼を救出に行く8人の命は?家族は?
これが美しき自己犠牲なのか? 私には全くわかりません。
救助が来た時のマット・デイモンのあの顔。 「おまえが憎いよ!」と思ったわ。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|

| 胡同のひまわり |
監督:チャン・ヤン 出演:スン・ハイイン、ジョアン・チェン、リウ・ツーフォン
文化大革命で右手を負傷し、画家への道を断たれた父は 息子の才能に全てを賭け、超スパルタ教育で自分の夢を託そうとする。 圧制に反発する息子は何とか父の手から逃げ出そうともがくが 親の権力に押しつぶされ、自由を奪われ、ただゞ父への反発だけが増していく。
父子の愛と憎しみの日々が30年という長いスパンで描かれています (中国映画ってこのパターン多い気がするけど私だけ?) 頑固で融通の利かない夫を支えながら、息子にも愛情を注ぐ母親役にはジョアン・チェン、 「ラストエンペラー」で若き王妃役を演じた彼女も今じゃ落ち着いた母親です。 対立する父子の間で苦労するものの、従属するだけではなく、 自らの意思を持った芯の強い女性を演じていて好感持てます。
最後に父が取った行動には(うまい〆方するなー)と感じます。 長年に渡り蓄積された確執をどう乗り越えるのか、乗り越えられないのか 映画には結末が必要で、見ながらなんとなく想像してしまうものだけど この終わり方は意外な展開でした。
晩年死期が近づいた父と遂に和解の時が訪れるとか 孫が生まれて互いに歩み寄るとか 父の死後息子が遺品から父の愛情に気付くとか そんな終わり方だってあっただろうけど、 まったく予想外の結末で、でも・・良かったです。
痛めた右手で、取り壊しが進む胡同の町を写生する父の姿が印象的。 不器用にしか生きられなかった男の 不器用な家族への愛が素敵でした。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|

| ゼア・ウィル・ビー・ブラッド |
アカデミー賞主演男優賞、撮影賞
主役のダニエル・セイ・ルイスがものすごい演技をしているというので、 ヨダレを拭き拭きシネテリエ天神まで行ってまいりました。
鉱山労働者だった男が、石油の採掘で一攫千金成り上がり 欲望をむき出しにして激しく生きた人生について描かれている。 貧しさから富をを求める姿が投影される出演者達全てが欲望にまみれている。 石油により生まれる富に誰もが群がり、欲望をさらけだし、醜い主張と争いが起こる。
成功のためなら自らの子供まで利用し 相手を出し抜く交渉術と富を求める嗅覚に優れたダニエル・プレインビュー 彼の人間性、心に近づくのは難しく、共感する人はあまりいないでしょう。 ただ、その妥協なき強烈な生き様は軽い衝撃とともに 何故か可笑しく悲しく不思議な気持ちを呼び起こす。
彼と対立する重要な役の神父がいいです。 神を信じる敬虔な男を演じつつ、金と権力を求めるイヤーな最低人間。 求め方は違っても、二人とも欲しいものは金と権力 だからこそお互いが分るし、反発しあうし、憎みあっている。 ラストの展開はちょっとびっくりだったけど、やはりああしなけあれば終われなかったかもしれない。
出演者の演技は完璧、撮影も良し、 そしてもうひとつとても印象に残ったのは 音楽の素晴らしさです。 とっても効果的で、意外な音の使い方がされていました。
んー、あと2、3年してからもう一度みたいかも。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|

| ブラッドダイヤモンド |
監督:エドワード・ズウィック 出演:レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー
今、猛烈に後悔してるところです。
私、 私ったら、
どうして公開時にスクリーンで見なかったのかしら( ̄□ ̄‖)!!
良かったわ、良かったわよ、これー 中年太りみたいに腹が出ているおっさんみたいなレオが、 いつにも増して苦味のあるいい役してました、素晴らしいぃイイ!!!
しかも相棒(?)役はジャイモン・フンスー、この人も見る度いい演技してる!好きなの!
丁度タイミングよく、というか 先月ドキュメンタリーでブラッドダイヤモンドの番組を見ていたから 状況がよく飲み込めて分りやすかったけど、 RUFに手足を切断された人々や拷問、レイプの被害者達を思い出し それがオーバーラップして精神的にはかなりキツくなりました。
この作品はブラッドダイヤモンドを知らない人達や シエラレオネの内戦さえ初耳というような人達へ 多くの情報を提供した意義ある作品だと思う。 もっと描いて欲しい部分はあったけど、やっぱり映画ですから ある程度観客を引き込むストーリー展開は必要なわけです。 主役の3人の男女が、互いの利害の元繋がっていく様子や 反発の中から生まれる友情や愛情、全てが絶妙に表現されていて やりすぎでもなく物足りなさもなく、ほぼ完璧だったと思います。
骨太社会派が好きな人も ヒューマンドラマに魅せられたい人も どちらも充分堪能出きる優秀作品、見て良かった。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|

| トスカーナの休日 |
監督:オードリー・ウェルズ 出演:ダイアン・レイン、サンドラ・オー、リンゼイ・ダンカン、ラウル・ボーヴァ
夫の裏切りと離婚に傷ついた作家は、 友人からトスカーナへの旅行をプレゼントされ(なぜか)ゲイツアーへ一人で参加。 そこで「ブラマソーレ」という築300年の元伯爵家に一目ぼれし なんとツアーを途中下車して即金で買ってしまうのである。
壊れてる時って人間何するか分りませんね。
数日間の滞在の予定が、現地に住み着くこととなり すっかり老朽化した「ブラマソーレ」の補修と改築が始まります。 自分の突飛な行動に驚きながらも 新しい人生を踏み出すため奮闘するフランシス。
家の補修をするポーランドから出稼ぎにきた職人達や 気さくな隣人ファミリーとの触れ合い ローマで出会ったイケメンとの燃える恋
もちろん途中でヘコむ事件も起きて立ち直れないかもってなるんだけど 「この家で結婚式をあげて家族が欲しい」という夢が 当初の予想とは違う形で現実となっていく。 豊かな人生とは何を持って豊かというのか? そんな事を考えさせられる魅力溢れる作品。
離婚した女性が逞しく新たな人生のステップを歩き出すという 分りやすいテーマなので、女性にはかなりウケると思います。 なんにしてもダイアン・レインが素敵なんですよ! 青春映画のヒロインだった彼女も小じわの目立つ中年女性へと成長し(?) 少しくたびれた感じが更に魅力となって 「かっこいい」とか「セクシー」なんかとはまた違う 人生の味を知った深みをかもし出しています。
劇中出てくるヨダレがたれそうな料理の数々に イタリア男の過剰な誉め言葉と甘い台詞に 言葉で伝えられない自然の美しさなど ストーリー以外も見どころは満載で、イタリア好きな人にはもっとお勧め。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|

| 60セカンズ |
監督:ドミニク・セナ 出演:ニコラス・ケイジ、アンジェリーナ・ジョリー
これぞ正に、 「見ても見なくてもどーでもいいんだけど、見ればそれなりに楽しめる」 クラスの映画でございますね。(決して悪口ではありません)
かっこいい車が次々と、わんさかと出てくるので 視覚的には大変楽しめたし、 「すご腕の車泥棒テク」も充分堪能させてくれました。
でもなんだかちょっと気に入らない。 車にイチイチ女の名前を付けて「エレノア」とか呼んじゃっている。 気持ち悪いんだよー! そりゃね、シェルビー素敵だったわよ、だからってまるっきり 手に入らない高嶺の花というか手の届かない高級女の扱い。キモイ。
テンポよく高級車を盗んでいくあたりは気持ちも スカっとしてイー感じだったのに 本来ならこのストーリーのキモである 主人公の過去がハッキリ言って余計だったんじゃないかと・・思うわ。 「エレノア」を見つめるニコラス・ケイジの表情とか、こわーい! 危ない一線を越えてる感じで気持ち悪いでーす!
サイドストーリーよりも、メインの車泥棒を堪能するだけにしたい。 アンジェリーナ・ジョリーの役どころもあまりパッとせず キャラを使い切っていない感じでした。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|

| ウェディングバンケット |
監督:アン・リー 出演:ウィンストン・チャオ、ミッチェル・リキテンシュタイン ベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)
結婚を巡るドタバタヒューマンドラマ アメリカでゲイとしてパートナーと順調な暮らしをしていたウェイタンは 息子の秘密をしらない台湾の両親から来る結婚の催促に耐えかね グリーンカードを求める中国人女性との形式的な偽装結婚を決断する。
これでひとまず問題解決かと思いきや 両親が渡米し、長期滞在すると言うし、 盛大な披露宴をやるはめになるし、 次第に当初の安易な計画に暗雲が立ち込めてくる。
「お祝い事はともかく盛大に思い切り見栄を張って」 「お祭り事はとことんドンチャン騒ぎ!」 という中国のお家柄を思い切り表現されており ちょっぴり下品にも写る、いや、完璧に下品で呆れてしまうような 悪ふざけと悪ノリに苦笑しちゃいます。 ただ、それがアン・リー監督の故郷に対する暖かい視線のようにも 見えるのは私だけでは無いと思うのだけど、どうだろう。
いつまでもアパートに住み込んでしまった両親に なんとかウソを突き通し事態を収めようとするものの ウェイタンとサイモンの関係までギクシャクしてくるし 結婚の相手、ウェイウェイの気持ちも当初の割り切った感情のままではいられなくなる。
それぞれの思いがまっすぐで、両親は息子を思い 息子は両親を思い、恋人を思う。 そんな状況を受け入れようとするサイモンの苦しみや ウェイウェイの立場も微妙で 人間関係の描き方が素晴らしいです。
ドタバタコメディっぽく進めながら、辿り着くのは暖かいヒューマンドラマ 一見地味な印象を受ける作品ですが 家族の愛について描かれた、なかなか見応えある作品でした。
←←ランキング参加中です、お気に召した方は応援クリックお願いします!
|
|
|
|